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The AIPS ( Artificial Intelligent Partner System ) Home Page 023
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CMOS デジカメの開発者は Fossum ではありません。
Pinned Photo Diode の発明者は 寺西さんではありません。
しかし、事実誤認もはなはだしい事が生じ、萩原もSONYもあきれています。
Image Sensor の研究開発の歴史でどうしてこんなひどい事実誤認が
起きたのか、萩原もSONYも理解に苦しんでいます。
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http://qeprize.org/winner-2017/
https://en.wikipedia.org/wiki/Queen_Elizabeth_Prize_for_Engineering
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On 1 February 2017, it was announced that the 2017 prize would be awarded
to the four engineers responsible for the creation of digital imaging sensors.
The announcement was made by Lord Browne of Madingley at the Royal Academy
of Engineering, in the presence of HRH The Princess Royal.
The winners of the 2017 prize were:
(1) George E. Smith of United States for the invention of the charge-coupled device (CCD) principle
(2) Michael Tompsett of UK for the development of the CCD image sensor,
including the invention of the imaging semi-conductor circuit and the analogue-to-digital converter
(3) Nobukazu Teranishi of Japan for the invention of the pinned photodiode (PPD)
(4) Eric Fossum of United States for developing the CMOS image sensor
Together, their innovations allowed for advancements in medical treatments, science,
personal communications and entertainment.
The winners will receive their award in a ceremony at Buckingham Palace later in 2017.
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この萩原のHOMEPAGEでは、その詳細を繰り返し同じ図を使い、
いろいろな側面(観点)から何度もしつこく解説しています。
しかし、ここで主張したいことはただ1つです。
Pinned Photo Diode の発明者は、もとSONYの萩原です。
それがどんな深い意味を持つかは半導体物理学と
半導体素子の動作原理の知識がないと、なかなか
理解できるものではありません。
その詳細説明はかなり長くくどいものになります。
興味がある方は是非繰り返し説明される内容を
順序よく進み、少しずつ学習していただき、
ご理解を深めていただければ幸いです。
Pinned Photo Diodeの発明特許は1975年に
萩原がSONY勤務時代に出願したもので、
その所有権はSONY(株)にあり、SONYの
image sensor business を守ってきたものです。
もう遠い昔の話で今でもどの会社でも使用可能で
人類の財産となっているものです。
萩原も学会でその業績が評価され招待講演などで
自慢話ができて楽しい思い出があります。
しかし、現在、CCD image sensor が市場から消え、
CMOS image sensor がカメラ市場の主役になっています。
もうCCDは不要の時代になりました。
それがどうしてそうなったのか?その要因は何か?
その詳細は半導体物理学や半導体素子の難しい動作原理の
基礎知識が必要です。
なかなか簡単には理解できるものではありません。
それで世の中であまりその筋に詳しくない方々にいろいろな
誤解が生じてしまいました。
それがここで萩原が明らかにしたい問題提起になります。
萩原ももう 70 歳となり現役技術者としての仕事はしていません。
しかし、新しい世代の方々は半導体歴史を事実誤認しているように
萩原は寂しく感じています。
それを皆様にご理解していただきたい思っています。
まず、DRAM の開発の歴史を振り返ってください。
DRAM は情報を書き込みそして読むメモリー素子です。
情報を書き込まないで、光を照射してその信号を読み出すのが
DRAMと全く回路構成である MOS image sensor の歴史です。
しかし、近年 Active CMOS image sensor が CCD型の電荷転送装置(CTD)
よりもはるかに高性能であると脚光を浴びだしました。CCDはもう不要な存在
だとも言われます。本当の Super Star は CCDではなかったということです。
超感度残像なしアクションカメラを可能にした本当の Super Star は、CCDでは
なかったということです。では、CCD型の電荷転送装置(CTD)でないなら、今
脚光を浴びているCMOS型の電荷転送装置(CTD)なのでしょうか?いいえ、
答えは違います。本当の Super Star は 他にいたのです。昔からいたのです。
だれに気づかれずに超感動残像なしの高性能ビデオカメラの特徴を陰で支え
ていたのです。それが、1975年に萩原が発明したPinned Photo Diode 、賢い
電子の目、人間の目の網膜細胞に相当する超感度ロボットビジョンのもとです。
CMOS image sesnor でも実はありません。Pinned Photo Diode という、陰の
主役が貢献していたからです。Pinned Photo Diode こそが Super Star だった
のです。それに拍車をかける様に裏面照射技術がSONYの若い勤勉な技術者
の努力の結晶により、技術革新を成し遂げ、実現したからです。
萩原の大学(CalTech)の大先輩で、Intel の創設者の Dr. Gordon Moore が
提唱した、CMOSプロセス技術の超微細化技術の進歩という、大きな事実の
流れにCCD型の転送装置も不要な存在になりました。
CCDは電荷転送装置(CTD)として転送効率が99.999%という優れた数字
を持っていた事でノーベル賞に相当するすばらしい発明として脚光を浴びました。
しかし、今のデジタルテレビ、4K、8K時代の高解像度テレビには99.999%の
転送効率ではまったく役に立たなくなりました。CCDでは役に立たなくなりました。
時代の流れは大きく変化しました。CMOSプロセス技術の超微細化技術の進歩
により、CMOS型の電荷転送装置(CTD)事が、CCD型の電荷転送装置(CTD)
を退けることになりました。
CMOSプロセス技術の超微細化技術の進歩最大の要因です。
それに加えて、裏面照射型の Pinned Photo Diode 搭載の CMOS image sensor、
すなわち萩原1975年発明の、裏面照射型の Pinned Photo Diode (1975-127647)
を採用した総合技術努力の結晶として実現したお蔭です。
超感度残像なしのアクションカメラを可能にしたのは、萩原1975年の発明が
原点です。 萩原1975年の発明により、SONYは1978年に世界に向けて、
新しいビデオ時代の開幕を盛田会長と岩間社長自らが宣言しました。
SONYは1978年、盛田会長が New York で、岩間社長が東京で、同時に
Press Conference を開催し、新聞発表し、民生用小型超感度ビデオカメラ
時代を宣言しました。それが今の世界の超小型デジカメの原点です。
世界は何が真実で、何がうそなのかを知る権利があります。
世界のビデオカメラ市場はSONYの独占場になっています。
それはSONYの技術者が一丸となり努力し頑張ってきた結果です。
かつて、SONYはトランジスターラジオを世界の市場に提供ことにより、
戦後の小さなベンチャー会社が大きくなったものです。
その要因は、だれもがあきらめて、量産技術など確立できないと思って
いた量産技術を、SONYだけが成し遂げ、世界をあっと驚かせました。
世界の市場にトランジスタ―ラジオを提供出すことができたからです。
SONY半導体の底力は、そこで働く多くの勤勉な生産技術の確立に
打ち込む技術者の魂からでたものです。SONYのCCD image sensor
の生産技術力も同様です。
SONYの勤勉な技術者の努力でCCDの生産・量産技術が世界で
はじめて確立し、SONYはパスポートサイズの小型CCD Video
Cameraを市場に初めて世界に提供しました。
そして、SONY独自開発のSRAMやADCなどを装備して世界発の
小型コンパクトデジカメといわれるものを世界市場に登場させました。
CCD型とCMOS型デジカメ両者ともにSONYの技術者が世界で
はじめて開発したものです。
かつて、CCD image sensor は超感度カメラとちやほやされて
いましたが、今は CMOS image sensor の方がもっと超感度で
高解像度だとちやほやされています。
しかし、本当に超感度なのは CCD image sensor でも CMOS
image sensor でもありません。
人間の目でいうと、眼球の裏面に存在する網膜細胞に相当する
半導体受光素子、それを Pinned Photo Diode と言いますが、
それが 1975年に萩原が発明した超感度な光感知素子、半導体
受光素子なのです。
しかし、その事実がいつの間にか忘れ去られていることに萩原は
寂しく現在感じています。
ビデオカメラが超感度だったのは 萩原発明のPinned Photo Diode
が 搭載されていたからです。それを昔の人も知りませんでした。
もう過去のものとなった CCD image sensor ですが、それに搭載
されていた、萩原発明のPinned Photo Diode は 今でも、CMOS
image sensor に搭載されています。そのお蔭で高感度なCMOS
image sensor が実現しています。CMOS image sensor 自身は
CCD型と同様、別に超感度ではありません。萩原発明の Pinned
Photo Diode が超感度で残像なしの高速アクション撮影を可能に
しているのです。
また、このCMOS image sensor 型の、新しいコンパクト小型で
高性能な裏面照射型の超感度のデジカメを開発したのも、勤勉な
SONYの多くの技術者の努力の結晶です。
ところが、 2017年英国王室は もとNECの寺西さんを、Pinned
Photo Diode を発明者として表彰しました。
さらに、Fossum を CMOS digital image sesnorの開発者として
表彰しました。
この2つの受賞は事実誤認で、半導体開発の歴史における、また、
image sensorの長い開発歴史における、完全なる大間違いです。
半導体の歴史とimage sensor の開発歴史におけるたいへん
大きな事実誤認です。これには萩原はだまっていられません。
裏にこの2人の学会活動だけでなくいろいろな不純なに裏工作
があったことを裏付けるものです。いろいろと、半導体物理学や
半導体素子動作原理にかかわる難しい特許内容などの知識の
少ない、世間一般の知識人を巻き込んだ、ひどい詐欺行為です。
この事実誤認が萩原はたいへん悲しく感じています。
この寺西さんとFossumの2人の行動はフェアでありません。
彼らの学会論文には、1975年の萩原特許も、1978年のSONYの
社長(東京)と会長(NewYork)での同時記者会見し大きく新聞
発表した超感度 Pinned Photo Diode 搭載の CCD image
sensor のことも、まったく引用されていません。
彼らが間違った事実誤認の説明で、うその論文を書いていることが
萩原には許せないのです。
そのことを、世界の一般のみなさんに、ご理解していただきたいと、
萩原は切に希望しています。これは世界の半導体物理学において、
半導体素子の開発の歴史にとっても、たいへん重要な問題です。
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これは70歳じじいのぶつぶつぼやきの独り言でした。
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The AIPS image sensor watching at its inventor, Yoshiaki Hagiwara.
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